BCL wikipedia|無料辞書
◆ 概要
BCLは、広義の意味では、
放送を聴取して楽しむ
趣味一般を指し、狭義の意味では、主に短波を使って行われる海外からの放送を聴取することを指す。後者については、
欧米では「SWL」 ( / Listener) や、「」が使われる。一方、日本で「SWL」というと主に、趣味として
アマチュア無線の
交信や業務局の通信を受信する人を指す。他に「
DX」(Distant X: Long Distance =遠距離の意 アマチュア無線、BCLについて 遠距離の通信・受信を行うという意味)という表現もある。
◆ 日本での経緯
◇ 1970年代の一大ブーム
1970年代になると、主に小・中学生の間で海外の短波放送を聴取することが
流行し始め、多くの
家電メーカーから短波が受信できるラジオが発売されるようになった。いわゆる“BCLブーム”が社会現象化し、多くの小中学生達が製品カタログに夢中になり、少しでも安くBCLラジオを入手しようと安売り電気店(東京では秋葉原、大阪では日本橋など)へ集まった。
1974年1月に放送開始された日本短波放送=ラジオたんぱ(NSB、現:
日経ラジオ社=ラジオNIKKEI)のBCL番組「
ハロージーガム」(
三菱電機提供)は、もともとの狙いは日本短波放送の聴取者層拡大であったが予想以上の人気を集めた。
家電メーカー各社は競って高性能短波ラジオを製造・販売するようになった。
ソニーの
スカイセンサー 5800(ICF-5800)や 5900(ICF-5900)、
ナショナルのクーガ2200(RF-2200)、「PROCEED」シリーズ(RF-2600・2800・5000)、
東芝のトライエックス2000(RP-2000F)といった高性能マルチバンドラジオである。これらの中にはダイヤルからの受信周波数読み取りが可能なものもあり、最終的にはディジタルディスプレイによって直読が可能なところまで高機能化した。特に、ソニーとナショナルは人気を二分し、前者が提供するBCL番組「
BCLジョッキー」(
TBS)と後者が提供する「
BCLワールドタムタム」(日本短波放送、
タモリが司会)もよく聴かれた。
◆ BCLの醍醐味
欧米におけるBCLは大人の趣味であるが、1970年代の日本のBCLブームの主役は小学生から高校生にかけての若年層だった。特に多彩なデザインのベリカード収集の魅力は若者を惹き付けた。しかし、
外国語の放送を楽しめるだけの語学力がなければ、ベリカード収集後の目標が無くなってしまい、その後ブームが下火になった原因ともなった。現在の日本では、欧米同様、BCLは大人の趣味として(かつての中高生らが成人になり、再びBCLを再開したため)根強い人気を誇っている。国際放送各局の番組担当者によれば、日本では2000年以降、いわゆる「復活組」と言われる30〜60歳代の参入により、BCL人口は再び増えはじめている。