常識が、ある社会において通念的に当然とされている価値観・知識などであるのに対し、非常識はそれらを知らない、あるいは知っていてもそれに沿おうとしない言動である。このため一般的な社会においては好ましくないとされる。
ただし、常識というもの自体が、それぞれの場所により時代により、そしてそれが属する
社会により異なること、所定の
文化など共通認識に基づく特定の
思考回路を経て得られた規範であることを考えれば、この非常識と評される言動が、本当に非難の対象であるかは厳密な検討を要する。例えば、日本において
中指を立てて相手に見せることにそれほど強い意味は無いが、
アメリカや
ヨーロッパに置いては相手に対する強い
侮辱となり、これを安易に行なうことは非常識であるとされる。いわゆる
マナーなど、所定の状況において必要とみなされる行動規範に関しても、
価値観の異なる他の文化に属する人にとっては不快感を催させる行動であることもまま見出せる(→食事作法における
犬食いなど)。
また、大体において社会常識と個人の常識は乖離することがないため気付きにくいが、自分の
常識と他人の常識が違い軋轢を生むと言うケースもままある。
家庭は
個人の属する社会の最小単位にして、属する各々価値観を共有すると共に、そこに育った人間の価値観を形成する雛形ともなるが、その過程においてある家では容認される行動が、ほかの家では非常識だとして眉をしかめられることなどはよくある話である。