現代社会においては、被差別民が存在することの不合理性を糾弾する声が多数を占め、たいていの
国家の
政府がその根絶をうたっているが、人間が本来持っている嫉妬・羨望といった醜い感情や、社会、共同体の中で序列構造を作り、自らをその中に位置づけようとする心理が差別意識に大きく関与していることから、その問題克服にまで至ってない。日本の被差別部落問題を例に挙げると、かつて「正しい歴史認識」とすべきとされた「
近世政治起源説」に反し、
昭和時代の、しかも
第二次世界大戦後に新たに形成された被差別民集団と、彼らによって構成された被差別部落の存在すら報告されている。