職業としての学問(しょくぎょうとしてのがくもん 独:
Wissenschaft als Beruf 英:
Science as a Vocation)とは、
1919年に
ドイツの
社会学者・
経済学者である
マックス・ヴェーバーが自ら
大学生に向かって行った講演の内容を著した本である。 この講演は
1917年11月7日に行われた(Max Weber Gesamtausgabe, 1/17, T?bingen,1992,S.49)。
学生らのそのような期待感を察知し、ヴェーバーは峻厳さを貫き、次のように語る。確かに
近代において
自然科学が発達するなど主知的合理化が行われ、高度化した
技術によって事物が予測可能となっている("
脱呪術化"・"魔術からの解放")ものの、それらにともなう不可避の帰結として、今や学問は個々の領域において専門分化の過程にあり("
神々の闘争")、「真なる存在への道」という理想は失ってしまっており、もはや
生の意味を学問に求めることなどできはしない、学問は価値を示すことはできない、究極的には学問をする意味など無いのだ、と述べる。
結論としては、それでも敢えて学問に意義を見出そうとするならば、それは個々人の「自己の立場の明確化」の助けになることであるとし、前段に述べられているような
宿命(みずからが主体であることに耐えるという宿命)を受け入れられないような者は、
信仰(
キリスト教)へと戻り、そして、日々携わる職業、人間関係における要求に従えば良い、としている。