戦後の日本の大学においては、ほぼ全ての大学に
一般教育科目の
教育を行うために教養課程が存在した。この教養課程における教育研究を行うために、
教養部等の名称を持つ専門の組織や専用の校舎をおいているところも多かった。その後、
1974年に
広島大学が教養部を
総合科学部へ改組したのを皮切りに、
大学設置基準が大綱化した
1991年(平成3年)以降、教養部所属や教養課程担当の教員を他の学部へ移動したり、独立した教養部を4年制の
学部へ改組したりする事例が増加した。これによって昨今では、教養課程と専門課程をはっきりと区分している大学が減る傾向にある。代わって、一般教育科目と
専門教育科目を在学中にいつでも
履修できるようにした、いわゆる
くさび形教育課程(四年一貫もしくは六年一貫教育課程とも言う)が増えつつある。
教養課程には、多くの場合、前期の1〜2年間が充てられる。豊かかつ柔軟な
人間性の涵養と、学問の世界に踏み込むにあたり広く深い見識を身に付けることで、専門課程で学ぶための基本的素養・能力を養うことを目的とする。内容は主に
語学(主に
外国語、場合によって
国語/
日本語も含む)、
自然科学・
人文科学・
社会科学の各分野の入門・概論や啓蒙的導入、
体育科目、
レポート・
論文の書き方やディスカッションなどの大学での学問に必要な知識・技能の基礎的な演習など、多岐に渡る。
自然科学系統の科目や
理系では、各種の
実験が課せられることもある。また、最近では学部を問わず
コンピュータの使い方を学ぶことが多い。