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「字音仮名遣」||就活-master.com (05/27update)

字音仮名遣 wikipedia|無料辞書

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字音仮名遣(じおんかなづかい)とは日本漢字音読みを表わす「かなづかい」を指すが、特に江戸時代本居宣長が定めた歴史的字音仮名遣のことをいう。
「かなづかい」は言葉どおりに考えると「かなの使い方、書き方」になるが、字音仮名遣いは漢字を仮名で書きかえるものとすると漢字を説明するものであって仮名を説明する「かなづかい」とはいえない。そのため字音仮名遣を歴史的仮名遣に認めない立場もある。ただし、日本語の漢語語彙に関して同音語が別の単語でどう書き分けられるかが問題になることが多く、歴史的字音仮名遣を語源主義による同音語の書き分けとし「かなづかい」と定義する見方もある。
「かなづかい」の定義とその具体的な書き方については意見が分かれており、詳しくは「歴史的仮名遣」を参照。

◆ 字音仮名遣いの由来
従来、漢語漢字で書くものであり、その字音を仮名で書きとる方法を確立させる必要性はあまりなかった。そのため江戸時代国学において契沖が歴史的仮名遣を研究し確立した際にもその適用範囲は和語のみであり、漢語にはほとんど及ばなかった。漢字音の仮名遣いに関する研究は本居宣長の『字音仮字用格』に至ってようやく完成され、本居宣長はこれを「字音仮名遣」と名づけた。現在は「じおんかなづかい」と読むが当時の国学者たちは「もじごえかなづかい」と読んだと推測されている。本居宣長は万葉仮名と中国の韻書反切を対照させる方法をとっており、字音仮名遣は反切資料を忠実に反映させようとしたいわば理論的な復元作業であった。これをうけて太田全斎は『漢呉音図』を著し、さらに白井寛蔭が『音韻仮字用例』を著すことによって字音仮名遣いは整備された。現在の漢和辞典や古語辞典に記されている歴史的字音仮名遣はこれにもとづいている。
以上のように歴史的字音仮名遣は宣長が契沖の歴史的仮名遣を適用して定めたものであり、奈良・平安・鎌倉・室町の人々が読んだ漢字音を反映しているものではない。例えば平安時代の字音資料において合拗音には「くゎ」「く」「く」の三系統があったが、宣長は江戸時代の発音にもとづき「くゎ」だけを合拗音として認めている。また中国語の中古音韻尾にはの区別があり、これを「む」「ん」「う(い)」で書き分けて例えば「三」は「さむ」と書かれていたが、宣長は「む」を「ん」に統一し「さん」とした。
またこのような字音仮名遣は、反切に忠実な漢字・漢文の読音であった漢音にはうまく適応したが、日本語の日常語としてもなじんでいた呉音に関しては反切による復元と古来よりの読音とが合わない場合が多く見られ、明治以降の研究によって定められていったが、現在でも辞書ごとにことなるものが少なくない。

◆ 内容
現代仮名遣いと比較して以下のような特徴がある。
・ 「ゐ」、「ゑ」、「を」、「ぢ」、「づ」を使用する。
・ 「イ」の発音に対して「い」、「ゐ」の2通りの表記がある(「ひ」と書いて「イ」と読むものはない)。
・ 「エ」の発音に対して「え」、「ゑ」の2通りの表記がある(「へ」と書いて「エ」と読むものはない)。
・ 「オ」の発音に対して「お」、「を」の2通りの表記がある(「ほ」と書いて「オ」と読むものはない)。
・ 「カ」、「ガ」の発音に対してそれぞれ「か」・「くゎ」、「が」・「ぐゎ」の2通りの表記がある。
・ 長音の表記に「ふ」を使用することがある(長音以外で「ふ」と書いて「ウ」と読むものはない)。
  ・ ウ段拗長音は、例えば「キュウ」に対して「きう」、「きふ」、「きゅう」のような表記がある。
  ・ オ段長音は、例えば「ホウ」に対して「はう」、「はふ」、「ほう」、「ほふ」のような表記がある。
  ・ オ段拗長音は、例えば「キョウ」に対して「きゃう」、「きょう」、「けう」、「けふ」のような表記がある。
  ・ これらの表記はすべての行に完備されているわけではない。例えばバ行オ段拗長音「ビョウ」に対応する表記は「びゃう」と「べう」しか存在しない(「びょう」、「べふ」は存在しない)。
「くゐゃう」、「ぐゑん」等の表記を認めた場合、
・ 「キ」、「ギ」の発音に対してそれぞれ「き」・「くゐ」、「ぎ」・「ぐゐ」の2通りの表記がある。
・ 「ケ」、「ゲ」の発音に対してそれぞれ「け」・「くゑ」、「げ」・「ぐゑ」の2通りの表記がある。
  ・ 「キョウ」に対して「くゐゃう」のような表記がある(「くゐょう」、「くゑう」、「くゑふ」は存在しない。「キュウ」に対する「くゐう」、「くゐふ」、「くゐゅう」も存在しない)。
さらに、「あむ」のような表記を認めた場合、
・ 「ん」の発音に対して「ん」、「む」の2通りの表記がある。
現代かなづかいとの対応を表にまとめると次のようになる
(空欄はそのような字音をもつ字がないことを示す)。
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