大学入学資格検定 wikipedia|無料辞書
大学入学資格検定(だいがくにゅうがくしかくけんてい、
英 the University Entrance Qualification Examination)とは、2004年度以前の日本で実施されていた、大学に入学する学力の有無を判定していた試験のことである。通称
大検と略称されていた。
◆ 概要
高等学校未卒業など何らかの理由で
大学入学資格を有しない者に対し、
高等学校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定するために検定を行って、合格者に大学入学資格を与えるものであった。
出題は、主として多肢選択による客観式の検査方法で、解答は
マークシート方式によっていた。1995年ころまでは合格難易度が高かったが、2000年代になって,合格必要科目数が減ると同時に、合格最低点が下がり、合格率は上昇した。
◆ 受検資格
・ 中学校を卒業していない者で、受検年度内に16歳以上になる者
以上のうち、どれかを満たす人が受検できた。かつては最後の条件が定められてなかったため、民族学校卒業者や
就学免除者は、「就学義務猶予免除者等の中学校卒業程度認定試験」に合格しない限り受検資格がなく、特に民族学校卒業者は「就学義務猶予免除者等の中学校卒業程度認定試験」も受験資格がない場合もあった。
上記の条件を満たしていても、
・ 中等教育学校の後期課程に在籍している者
・ 盲学校の高等部・聾学校の高等部・養護学校の高等部に在籍している者
・ 高等学校を卒業した者
・ 中等教育学校の後期課程を修了した者
・ 高等専門学校の第3学年を修了した者
・ 盲学校の高等部・聾学校の高等部・養護学校の高等部を卒業した者
・ すでに大学入学資格検定の全科目について合格した者
のうちどれかを満たす人は、受検資格がなかった。
注意点としては、高等学校の
定時制の課程・
通信制の課程を卒業した者は受検できないが、在籍している者は受検できるということ、全日制の課程などに在籍する者であっても大学入学資格検定の試験日までに
退学すれば受検できることである。
◆ 制度の沿革
◇ 開始まで
第二次世界大戦前は、「
専門学校入学者検定(略称 専検)」(
旧制中学校卒業同等資格とされた)や、「
実業学校卒業程度検定」(略称実検)や、「高検・高試七」(前出の高検とは別資格で旧制中学4年修了と同等資格(
旧制高校の受験資格は中学4年修了)とされた)という試験があり、これらの資格試験を前身として、
1951年に大学入学資格検定が始まった。
戦前において専検の合格は、「ラクダが針の穴を通るよりも難しい」と評判で、検定合格の為には、いかなる難関校でも合格ができるほどの実力を必要とした。
・
1965年 学習指導要領の改訂に伴い、合格に必要な科目数をそれまでの14科目から16科目に変更。
・
1975年 学習指導要領の改訂に伴い、合格に必要な科目数を原則15科目に変更。(以降、学習指導要領の改定に応じて合格に必要な科目数を変更)
・
1986年 文部科学省認定の
専修学校修了者の大学入学資格が認められたことなどにより、体育、保健等が必須受検科目から外され、合格に必要な科目数が11ないし12科目となった(そのうち必須受検科目は4ないし5科目)。
・
1988年 学校教育法改正で、通信制・定時制の生徒が3年在籍で高等学校卒業ができるようになった。これにより、高等学校通信制・定時制在学者に合格科目を既修得単位として認定できる改訂を実施。(それまで、通信制・定時制在学者で3年以内に大検合格に必要な科目をすべて満たしても高校は中退扱いで、かつ一部合格科目も単位認定されることはなかった。)
・
1996年 必須受検科目が4ないし5科目から8ないし9科目へ増加。
・
2001年 この年より受検機会が年2回となり、それに加え合格に必要な科目数が従来の11ないし12科目から9ないし10科目に減少した。ただし、2度目の開催月は会場確保の観点などから年により変動していた。
◆ 大学入学資格検定を受けた有名人