もともと大学ブランドが重視されるようになったのは日本の大学志願者数が大学の募集定員と同数になる「大学全入時代」を迎えるにあたって、大学自身のイメージ戦略が重要視されるようになったことが背景にある。
その後、国立大学が独立行政法人化されると大学をブランド化した商品を開発することが多くなる。例えば
東京大学は、世界で初めて分子細胞生物学研究所が分離に成功したものの、第二次世界大戦中に消失したと考えられていた当時の黒麹菌が発見されたことから
瑞泉酒造と提携して「御酒」(うさき)という
泡盛を販売した。また、
北海道大学では、
きのとやと連携して学校名にちなんだ「札幌農学校」というクッキー、
大金ハムと連携して校歌にちなんだ「
永遠の幸」というハム、初代教頭
ウィリアム・スミス・クラークにちなんで「クラーク博士の珈琲」などを販売し、加えて台風で倒壊したポプラ並木の倒木を利用したオルゴールなども販売した。他にも、
九州大学は地元のNPO法人などともに「九州大吟醸」という
清酒を販売している。私立大学では
近畿大学が世界で初めての完全養殖に成功したマグロを「近大マグロ」として近畿圏に販売している。