両院制の議会をもつ国では、国政機関の重複という状態を避けるため、それぞれの議院に異なった性格をもたせている。一般に下院の議員には「国民の代表」という性格があり、その選出は人口に比例して行われるのに対して、上院の議員には「地域の代表」、「州の代表」、「
連邦の各構成単位の代表」、また
貴族制度のある国では「
階級の代表」などといった性格があり、その選出は必ずしも人口に比例したものではない。
議会制民主主義の発祥地にして現在でも貴族制度が残る
英国では、かつては上院が
伝統的貴族や
大地主のみで構成されていたが、現在では栄典の授与によって誕生した
一代貴族や、元
三権の長や要職経験者、そして選出された
有識者などの比率が大幅に増やされた結果、「貴族院」としての性格は薄れ、「専門家集団院」的様相を示すに至っている。
「上院 (upper house)」「下院 (lower house)」という言葉は、アメリカの首都が
フィラデルフィアにあった頃、
議会が使用していた二階建ての公会堂 (現在の
独立記念館、当時の大きめな家屋と変わらないほどの小振りな建物) で、議員数の多い
代議院 (House of Representatives) がその一階部分 (lower house) を、少ない
元老院 (Senate) が二階部分 (upper house) を使用したことからこう呼ばれ始めたといわれる。